NPO法人とは
●「NPO法人」とは
NPO=「エヌ・ピー・オー」
N-Non(否定を意味する接頭辞)
P-Profit(営利)
O-Organization(団体・組織)
すなわち、「非営利団体」ということです。
特定非営利活動推進法(NPO法)に基づいて法人格を取得した団体をNPO法人と言います。
●「法人格を取得した団体」とは
法人格を取得すると、法律行為の主体となることができます。
すなわち、団体として様々な契約を結んだり、財産を保有することが可能となりますので、組織としての安定が得られます。
また、権利・義務関係や団体としての責任が明確化されますので、対外的な社会的信用が高まることとなります。
一方、適正な会計処理や情報公開など、法人として法的ルールに従った運営や責任が義務付けられることになります。
●「NPOの要件」とは
1.民間である
2.公益に関するサービスを提供する
3.営利を目的としない
4.団体である
●「非営利」とは
“NPOはお金を儲けてはいけない”と思っている人が多いかもしれません。しかし、組織を運営していくには当然経費を要します。
経費には通常、NPOのメンバーからの会費収入や寄付金が充てられます。しかし、目的とする事業を遂行するにはそれだけでは不十分な場合が多々あります。
実は、「非営利」とはお金をもらわないで活動する(無償で活動する)ということではありません
。NPOも事業により収入を得て、そのためなら人を雇うことも可能です。
つまり、安定的に組織を運営し、公益に関するサービスを提供し社会に存続していくためには、収入を得ることも可能なのです。
●「営利を目的とする団体」との違い
営利企業:得られた収益を社員や株主で分配する
NPO:利益の分配は行わず、利益は組織の運営のために充てられる
●NPOに対する社会からの期待